田村明を日本の都市計画家の系譜のなかで、どう位置づけるか、簡単な話ではない気がする。日本の、といっても近現代の話で明治以降となる。かつて、田村明に学んだ者たちは「田村明を除いて現代を代表する実践的都市計画家は存在しない」ほどの熱烈なる思い入れをもってしまう。
しかし、それでは客観的かつ科学的な位置づけ論にはならない。いま、大学の研究者の方々と我々研究会が勉強していくテーマを深く掘り下げた本格的な研究活動を始動できないか、と下話を始めている。研究会で収集整理した史料を提供する方針である。
参考に、田口が思う「系譜」をご覧戴きたい。
文責:田口俊夫
日本の都市計画家の系譜