港北ニュータウンまち歩きに参加しました

5月17日土曜日午後に、東京の現代まちづくり塾主催による港北ニュータウンまち歩きに本研究会からも幹事が参加しました。田村明を記念する「田村明メモリアルウォーク」として企画され、港北ニュータウンの計画と事業を住宅公団で永年にわたって担当されてきた川手昭二氏(筑波大名誉教授、港北ニュータウン研究会代表)のご案内で、1時間の講義を受け2時間ほどセンター南駅から荏田周辺の緑道を中心に散策しました。

5月17日土曜日午後に、東京の現代まちづくり塾主催による港北ニュータウンまち

港北ニュータウンは多摩ニュータウンの教訓を糧に、飛鳥田市長が主張する全面住民参加を受け入れ推進されました。当初は横浜市とその委託を受けた環境開発センターでは、多摩ニュータウンと同じ新住宅市街地建設法による公的主体による全面買収方式を構想していましたが、住宅公団からの逆提案で区画整理事業方式に移行した経緯があると川手氏が証言されました。

非定型流動で、状況をみながら的確にプランニングの方向性を考える田村明方式がここにもありました。

川手氏は87歳のご高齢ですが健脚で、今後も是非港北ニュータウンを若い人に研究して欲しいと述べられました。緑道ネットワークが広がるニュータウン内では、里山の景観を守り育てる活動が住民たちによって行われています。住宅地そのものは時代と共に変化するのですが、この深いミドリの緑道ネットワークがニュータウン開発のおおきな財産として残ると確信した一日でした。