横浜都心部における首都高速道路地下化は、当研究会として発足当時から追跡してきた課題です。横浜市側の資料発掘や関係者インタビュー、そして旧建設省の方針決裁書などの公文書発掘などを経て、ほぼ全体像が見えてきた観がありました。
ただし唯一欠けていたのが、当時の建設省関係者からの生の声でした。今回貴重な機会を頂戴したのが、元建設省都市局建設専門官であった渡部與四郎(わたなべよしろう)様です。筑波大教授や法政大教授を歴任された都市計画分野の重鎮です。90歳近くになろうとしていますが、お元気です。田村明著『田村明の闘い』によれば、高速道路地下化問題で田村明が対峙した建設省側の実質的な責任者となっています。
過日、2015年2月12日に渡部様に東京でお会いし、長時間に亘り当研究会からの質問にお答え戴きました、誠に有難うございます。当日の記録を渡部様のご了承を得て当研究会HPに掲載いたします。
詳細な研究的分析については少々時間を戴きますが、横浜市・建設省・首都道路公団そして神奈川県などの関係者がそれぞれに頑張り共同し、技術的かつ資金的な困難を乗り越えた、と言えるようです。
参考資料
渡部與四郎氏ヒヤリング記録