当研究会の関連団体である横浜まちづくり塾(田村塾)の7月例会のご案内です。
と き 7月23日(木) 18:30~20:30 *当月のみ第4木曜日です。
講 演 共生の論理と戦いの論理
~横浜・沖縄 ―― 生きる現場で学んだこと~
講 師 野本三吉(加藤彰彦):前・沖縄大学学長、元・横浜市立大学教授
元・横浜市職員(寿生活館ほか勤務)
会 場 横浜開港記念会館 9号会議室 電話:045-201-0708
*JR関内駅から徒歩7分、みなとみらい線日本大通り駅から1分
定 員 60名(先着定員) 参加費(資料代含む) 500円
建設省宅地部長は言った。「横浜市はいつから独立国になったのかね」
私は言った。「国は一向にその対応をしないではないか」
「そんなに言うこと聞かないなら、補助金をやらないぞ」
「やってみればいい。世論の判定をうければよい」
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『都市プランナー田村明の闘い――横浜〈市民の政府〉をめざして』(田村明、2006.12刊)には横浜の「まちづくり」の原点とも言うべき宅地開発要綱制定をめぐる著者と国とのやりとりが紹介されており刺激的だ。「私は若い頃、何を一生の仕事にするかを迷い続けてきた」という田村明の都市プランナーとしての自立、「市民の政府」への模索を示すエピソードのひとつでもある。
地域や都市が未来へ向けて大きく変動し始めた時代に誕生した飛鳥田横浜市政(1963~78)。大学を卒業後、横浜市内の小学校の教諭を経て、生きる理想の地を求め全国各地の共同体(コミューン)暮らしの末、72年に飛鳥田の市政にかける夢と理念に共感、市の職員に応募し寿生活館の生活相談員となった加藤彰彦(野本三吉)は、その後、横浜市大や沖縄大学で教壇に立ち児童福祉や社会福祉活動に取り組む一方、沖縄では辺野古への新基地問題はじめ沖縄の自立と基地からの解放をめざす闘いの現場に身を寄せ、しなやかに生きつづける共生の思想を切り拓く。
7月例会は飛鳥田一雄生誕100年を記念する特別講座として、「今沖縄で起こっていることは、自分たちの暮らしをつくりあげていくのは国ではなく、地域の人々なのだと考えていた」(個人誌『暮らしのノート』5月号)と記す野本(加藤)さんを講師に迎え、いま横浜と沖縄をつなぐものは何か、国と地方(自治体)との関係はどうかなど、アクティブな課題を語っていただきます。
■懇親会 23日(木)20:30~22:00
会場:健康中華庵「青蓮」(せいれん)日本大通り店 *開港記念会館の左隣り
電話:045-681-5382 別途会費(2500円程度)
*講演会当日の講座終了後、野本講師はじめ関係者を囲み懇親会・偲ぶ会を開催します。
*8月は夏休み休講。9月例会は9月17日(木)夜、神奈川県民サポートセンター306号室