横浜まちづくり塾(田村塾)の12月例会のご案内です。
※NPO法人田村明記念・まちづくり研究会とは別団体ですが、横浜まちづくり塾にはホームページがないため、こちらで例会のご案内をさせていただいております。問い合わせ先についてはページ下のPDFファイルをご参照ください。
とき 12月17日(木) 18:30〜21:00
会場 神奈川県民サポートセンター1503号室
*横浜駅西口から徒歩5分電話045-312-1121
テーマ《横浜の戦後70年記念レポート》
日吉台地下壕から見る太平洋戦争と横浜(日吉)の空襲
~慶応キャンパス地下に眠る帝国海軍最後の砦からの証言~
講師 茂呂秀宏:日吉台地下壕保存の会運営委員
定員 30名(先着定員)
参加費(資料代含む)・過去に当塾受講の方500 円
・今回初めて受講の方1000 円(初回のみ)
早や師走。日米開戦の12月8日を経て、戦後70 年の節目の年がまもなく終わろうとしています。
横浜市政策局基地対策課によれば、戦後の連合国軍による横浜市内の接収面積は最大で1200ha に及び、1952 年(昭和27)の平和条約発効後も112 の施設が米軍に提供されていました。
しかし戦後60 年にあたる2005 年(平成17)に小柴貯油施設(53 ha)、横浜開港150 周年にあたる2009 年にノース・ドック(瑞穂埠頭)の一部(2.7ha)及び富岡倉庫地区の全域(2.9ha)、昨年深谷通信所(77 ha)、そして今年は上瀬谷通信施設(242 ha)の返還が実現し、横浜市内の米軍施設は現在4カ所約150ha となったそうです。(このほか提供水域が2 カ所)
こうして、敗戦とその後の占領・接収による満身創痍の焦土の中から立ち上がった横浜のまちづくりにとって今年は注目すべき年でしたが、他方、戦争を直接知る世代が次々と消えていく中、米軍による横浜の空襲や戦争遺跡についても記録・記憶にとどめ、次の世代へ引き継ぐことが迫られています。
――今回は学徒3000 人以上を軍隊に送り出したという慶応大学、その日吉キャンパスの約43 万平方メートルという広大な敷地の地下に眠る巨大な地下壕について学びます。
戦後70 年余を経た今も堅牢なコンクリートの壁で守られているという地下壕は戦争末期、本土空襲の激化に備えて造られた海軍の中枢施設、連合艦隊司令部だったのです。
なぜ連合艦隊司令部は日吉にやってきたのか。日吉の地下壕とはどういうものか。軍の基地や軍需産業施設を直接破壊するよりも、都市住民に深刻な打撃を与えて生産の基盤である労働力をそぎ、戦意喪失を狙ったという米軍による市街地への波状的な空襲に日吉も襲われました。軍人も民間人も関係なく被害者になる戦争の本質を考える意味でも、いまあらためて日吉地下壕の実態を共有の歴史として記録にとどめておきたいですね。長年地下壕の保存と公開の活動に携わり、日吉周辺の空襲についての聞き取り調査も行ってきた茂呂秀宏さんからレポートしていただきます。
まことに慌しい師走の一夜ですが、ふるってご参加くださいますようご案内いたします。
追伸 2月例会予告
とき:2月18日(木)
会場:県サポ1503号室
講師:土井一成横浜市水道局長*テーマは折衝中