シンポジウム「田村明からのメッセージ」開催報告(速報)

 4月3日(日)午後1時30分より神奈川県民ホール6階大会議室で、都市プランナー田村明没後六年の記念祭が開催されました。同時に、田村明とまちづくりを研究するNPO法人田村明記念・まちづくり研究会の設立1周年を迎え、研究成果の発表と講演が行われました。

 

 

 会場には190名の田村明に縁がある多数の方々が参集いただきました。シンポジウムは、NPO法人の田村千尋理事長の挨拶にはじまり、田村眞生子様が出版された『今、田村明を読む』の編者を務めた横浜市立大学鈴木伸治教授から「田村明の遺したもの-出版の経緯と概要」としての講演がありました。次に、NPO法人の正会員である田口俊夫氏から研究論文『みなとみらい21開発の経緯-提案から実現までの50年間の歩み-』の研究目的と研究方法について説明がなされました。これまで明らかになっていなかった飛鳥田・田村時代等の経緯が詳細に整理されました。次に、田村明・眞生子夫妻と長年の友人である都市プランナー蓑原敬先生より「横浜市の都市計画を、日本で唯一、世界標準の高みに引き上げた人、田村明」と題する熱き講演がなされ、参加者を魅了しました。鼎談では、鈴木教授の司会進行により、まず元横浜市助役である廣瀬良一氏より「都市プランナー田村明さんの横浜都市づくりへの功績」で、田村さんの温かな人格と人材育成の功績が述べられました。これを受けて、蓑原氏や田村千尋理事長そして廣瀬氏らによる鼎談が、世界的な人口急増と日本の人口減少という複雑な状況下での、人材育成のあり方とまちづくりへの取り組み姿勢について意見が交換されました。

 

 そして、最後に田村眞生子様より参加者へのお礼の挨拶がなされました。参加者全員に本と研究論文が記念に配布され、田村明の熱き思いをどう若い世代に継承するかが今後のテーマとなることが確認されました。田村明を偲ぶ懇親会にも多くの方々が参加されました。

 

 今回、ご参加いただいた皆様と、残念ながら参加できなかった皆様に、主催者よりお礼を述べさせていただきます。有難うございました。また、神奈川新聞社様にはシンポジウム開催予定の記事と当日の取材もしていただき感謝します。なお、当日の詳細な講演録は後日当HPにアップする予定です。少々お待ち下さい。

 

神奈川新聞掲載記事

横浜発展の礎学ぶ 故田村明さん功績検証 来月3日シンポ
シンポ神奈川新聞記事.pdf
PDFファイル 525.0 KB
使命感引き継ごう 横浜発展や功績語り合う 故田村明さんしのぶシンポ
NPOシンポ記事.pdf
PDFファイル 488.0 KB