7月29日(金)公開研究会開催のお知らせ

この度、新理事に就任いただいた遠藤包嗣(えんどう・かねつぐ)さんの講演会を、下記のとおり開催します。なお、会員または会員外でも参加できますので是非お誘い下さい。

 

NPO法人田村明記念・まちづくり研究会 公開研究会

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遠藤包嗣「『企画調整室の活動』と『金沢地先埋立事業の展開』」

日時:2016年7月29日(金)18時~

場所:横浜市市民活動支援センター4階セミナールーム2号

横浜市中区桜木町1-1-56みなとみらい21クリーンセンタービル4階

資料代:500円(当会会員は無料、賛助会員へのお申込みはこちらから)

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 1、田村明さんが、飛鳥田一雄市長に呼ばれ企画調整室(後に企画調整局)に来られ活動された1968(昭和43)年~1981(昭和56)年の13年間の内、私が関わった1971(昭和46)年から5年間の記憶をもとに、企画調整室の活動を報告したい。

 企画調整室は市長ブレーンの田村室長の下、少数精鋭のスタッフ組織で、当時の行政組織と一線を画す姿勢を持って活動した。

 

2、6大事業の内、金沢地先埋立事業は、大企業に土地を売却し利益を得る従来の埋立事業と異なり、660haの大規模埋立を都市再開発のために活用する方針で臨んだ。大気汚染や水質汚濁、都心部の交通渋滞や住工混在地域などでの公害問題の解決に向けた方策や、市内に立地する中小企業への支援策なども課題とされていた。

 1968(昭和43)年に事業計画が決定されたが、住民の「自然環境を破壊する開発」反対運動や、3つの漁業協同組合との交渉のため、事業が大幅に遅れ、1971(昭和46)年に第1回の事業計画の変更を余儀なくされ、併せて再開発用地の活用計画の説明も求められ、企画調整室を中心に関係局を巻き込む大プロジェクト作業が開始された。

その後、オイルショックの影響もあり、1974(昭和49)年に第2回の事業計画の変更を行い、事業を軌道に乗せた。

 6大事業の根幹をなす事業について、報告したい。

 

遠藤包嗣(えんどう・かねつぐ)プロフィール~

<プロフィール>

1971年企画調整室企画課に入り、金沢埋立事業を中心に6大事業の計画調整に関わる。その後、都市計画局で港北ニュータウン建設事業などを担当する。

1989年に上大岡駅周辺再開発事務所長として、副都心・上大岡駅周辺の再開発事業を推進し着工。1996年企画局プロジェクト推進室担当課長を務め、特別課題として赤レンガ倉庫活用計画の検討を開始し、2001年の完成と2002年FIFAワールドカップのレセプション会場利用を目指す。1998年に(株)横浜みなとみらい21の企画部長に出向し、企業誘致などの計画・事業調整、赤レンガ倉庫の活用事業を推進・調整する。2001年に港湾局赤レンガ倉庫担当部長に異動、倉庫と周辺の活用工事の調整、竣工。2003年に港北土木事務所長に、2005年10月から港北区長に就任。2009年3月に市を退職し、4月より財団法人帆船日本丸記念財団副会長として横浜みなと博物館館長を兼務し、2011年公益財団法人化を行い、2013年6月退職。