本研究会の定例公開講演会を2016年9月12日(月)午後6時より8時30分まで、桜木町の市民活動支援センターセミナールーム2号で開催しました。参加者は12名でした。
講師の田村千尋さん(本研究会理事長)が田村明の思想形成に影響を与えたご家族それぞれを詳述しました。田村家は父親の田村幸太郎(こうたろう)、母親の忠子(ただこ)と長男の忠幸(ただゆき)、次男の義也(よしや)、三男の明(あきら)そして四男の千尋(ちひろ)の男四人兄弟です。特にこのなかで、次男の義也さんがおおきな影響を明さんに与えた、というのがこの講演の趣旨となっています。義也さんは学徒出陣から特攻要員となり、どうにか生きながらえて慶應義塾に復学しました。その後、戦後間もない岩波書店に入社し、雑誌『文学』の編集長をながく務め、途中、革新的な時代の潮流を先導した『世界』編集長も務めました。装丁家としても有名です。家族が語る田村明像は深層心理に迫り、かつ深い愛情に満ちた分析となっています。
詳細は後日、当日のテープ起こしの完了にあわせて、当日の配布資料も全文を掲載する予定です。お待ち下さい。(文責:田口俊夫)