川股隆「飛鳥田市政の財政事情と事業運営」
開催日:2017年3月16日(木)午後2時~5時30分
場所:横浜市民活動支援センター4階セミナールーム2号
参加者:11名(講師含む)
3月16日木曜日午後、3時間半に及ぶ川股隆さんの講演会は圧巻であった。財政の専門家が飛鳥田・田村時代をどう見ていたか、が分かり実に興味深かった。
元自治省事務次官であった細郷道一が飛鳥田の跡を継いで市長選に立つとき、「バラマキ革新市政」という思い込みから、横浜の財政事情を調べた。その「健全性」に驚いたという。細郷市政は飛鳥田市政の「健全体質と膨大な貯金」の上に成立したともいえる。驚きの事実であった。
また、自己資金に頼らず「外部資金を活用」する体質は如何に生まれたのか、を川股氏は問い続けた。土地建物は市が所有し運営を民間が行う「方面別の地域中核病院システム」や六大事業がある。当時から民間活力という言葉が使われていた。
田村明がどれだけ財政問題にかかわったかは不明だ。ただし、運輸省や日本生命そして環境開発センターでの経験から大局的視点をもつ田村からすると、どうも計画主導型で財政はあとからついてくる、という発想でなかったか、という。川股氏は企画調整室で総合計画づくりに携わり、それから財政部門に異動していくが、財政部門のなかでも変わった存在であったらしい。いまは茨城で有機農業者として畦道に立つ。
当日の講演内容と参加者との意見交換の詳細は後日、テープ起こしをしてご覧いただく予定です。少々お待ちください。でも、実に勉強になりました。(文責:田口俊夫)