当NPOの賛助会員になっていただいたIGESの藤野純一さんと淺川賢司さんの企画で、葉山湘南国際村にあるIGESで当NPOと共同のセミナーを2017年10月18日(水)午後2時から開催しました。NPOからは遠藤包嗣、田口俊夫、そして漆原順一の3名が参加しました。富士山を臨む葉山の丘陵地にIGES本部があります。
環境省系の国際研究機関であるIGESは神奈川県の支援を受けて、葉山と東京そして東南アジア各地や世界で活動し、気候変動パリ協定に基づき持続可能な社会をつくることを目的としています。その中で、IGES都市タスクフォース(研究グループ)に属する藤野さんと淺川さんの職務は、「日本の自治体の知見を解釈・適用することによって、発展途上国の都市経営における課題を解決したい」というものです。つまり、田村明研究の成果を途上国のために使いたい、との思いがNPOと一致したのです。
当日のセミナーはIGESの研究者が参加していただき、田村明の紹介とNPOの設置目的をご説明しました。田口が横浜・田村明・都市計画の全体像をご説明し、参加者から出た質問には遠藤包嗣さんが企画調整局時代から経験の基づいてお答えしました。実に熱心な意見交換となりました。1960年代の貧しく汚れていた横浜が、飛鳥田市長と都市プランナー田村明に率いられた市役所組織によっておおきく変えられていきました。途上国の自治体に、どのようにお役に立てることができるか、今後議論を深めていきます。