韓国のNPO会員である呂さんから嬉しいメールを頂戴しましたので、ここに掲載します。ありがとうございました。呂さんの研究に合わせて、是非、日韓合同で田村明研究を開始したいものです。
韓国の呂菊喜です。
郵便で送ってくださった『田村明をなぞらえる』を拝受しました。NPOのホームページにも掲載していただき、本当に有難うございました。韓国では、このような種類の本は、重要性があるにもかかわらず、作成するのはとても珍しいことです。思想や業績自体に関する個別の研究はあっても、ゆかりのある人たちや新しい人材が、協力して、思想や行動や歴史を、細かく受け継いでいく姿勢を見習いたいと思います。この度のNPOの企画力にとても感嘆すると共に、一冊のとても貴重な本が誕生したことに、改めて感謝致します。
本の中で、私の名前と韓国との出会いも載せてくだり、大変に光栄です。一硏究者との出合いをこんなにも大切にしてくださった田村千尋様とNPOの皆様の暖かい心に感謝します。これからも引き続き、田村明の人物と思想、実践を学び、韓国と日本の社会で学問的交流ができるように、邁進していきます。
韓国は2021年に、地方自治施行30年をやっと迎えました。2020年末に、地方自治法が抜本的に改正され、地方自治のパラダイムが変化しています。時代的変化の中で、また、未来に向けて、市民や自治、まちや都市、自治体をどのように再構築していくか、至るところで議論が活発に行われています。
これに対し、田村明の理論と実践が韓国社会でも有意義な方向性を示してくれると期待し、市民の政府論、自治体学などを、何度も読み直しています。田村明が語る自治の意味、構造、内容など整理し、日韓の自治体を比較する研究や博士論文を書いています。
まだまだ、研究作業は残っていますが、NPOが10周年を迎える時には、良い成果を共有できるようがんばります。