シンポジウム 田村明からのメッセージ
日時:2016年4月3日(日) 午後1時30分より
会場:神奈川県民ホール6階 大会議室(中区山下町3-1)
「主催者あいさつ」(田村千尋・NPO法人理事長)
皆さまこんにちは。NPO法人の理事長を務めさせていただいております、田村千尋でございます。本日は多数の方のご参加をいただき、また遠いところからもお越しいただきありがとうございました。こうして田村明のことを想い出し、また彼からのメッセージを新ためて考えるという企画にご賛同いただきましてありがとうございました。
「田村明の遺したもの-出版の経緯と概要」(鈴木伸治・横浜市立大学教授)
みなさんこんにちは。私は横浜市立大学の鈴木と申します。今回、『今、田村明を読む』という、田村明先生の著作選集の編者を務めさせていただきました。この仕事自身、私が適任か迷うところが多くございました。なぜかと申しますと、田村先生と一緒に仕事をされた方がたくさんいらっしゃる、あるいは法政大学で田村先生の下で学ばれた方もたくさんいらっしゃる。私自身は、田村先生の教えを直接的に受けたというよりは横浜で行われておりました、まちづくり塾の生徒ではあったものの、なかなか出席率の高くない落第気味の生徒だったわけですから、私でいいのかと思う部分がございました。
研究発表 『みなとみらい21開発の経緯』 (田口俊夫・NPO法人副理事長)
田口でございます。今日こういう機会を頂戴いたしまいて誠にありがとうございます。私がここ一年半ぐらい時間をかけまして、みなとみらいの開発の経緯を調べてまいりました。それについてお話しをさせていただきます。
講演「横浜の都市計画を、日本で唯一、世界標準の高みに引き上げた人、田村明」(蓑原敬・都市プランナー)
こんにちは蓑原です。いやー、こんなに沢山の、しかも中には旧知の方が沢山いらっしゃって、びっくりしました。やっぱり田村さんは凄い人物だなってことを改めて痛感します。なんで私がこういう場にいる羽目になったかのかというと、もともと、田村さんという人は、きわめてカリスマ的な人でして、いわば田村教の教祖みたいな人ですから、部外者が田村についてとやかく言うことはあまりないですし、私の場合は完全に部外者であるにもかかわらず、こういうこと、こういう場に立つ羽目になったのです。
「『都市プランナー田村明さん』の横浜都市づくりへの功績」(廣瀬良一・元横浜市助役)
皆様こんにちは。横浜市OBの廣瀬でございます。今日はこんなに大勢の方がご参加されるということを事務局の方から聞いてはいなかったのですけれども、田村先生の人徳と言いますか、ご功績に対して、本当に強く多くの方が認めていらっしゃるのだなということを実感させていただきました。
鼎談「田村明からのメッセージ」(蓑原敬・廣瀬良一・田村千尋 モディレータ:鈴木伸治)
<鈴木伸治>
それでは残りの時間、鼎談というかたちで進めさせていただきます。時間も限られておりますので、テーマを出させていただきたいと思います。最初はですね、これは打ち合わせの際、蓑原さんと廣瀬さんが田村さんが市役所を去られたあと、大変だったですよねっていうお話をされておられましたが、如何に田村さんのレガシーを引き継いでいったかというお話でもあると思うんですね。ですから、田村さんが市役所を去ったあとのお話を廣瀬さんから少しコメント頂いて、そのあと蓑原さんから、いわゆる田村明が遺したもの、そのレガシーは何かということについて少しコメント頂きながらスタートしたいと思います。
「あいさつ」(田村眞生子)
今日はみなさま、こんなにたくさんお集まりいただき、田村をはじめ、今、起きている様々な事を話し合う、充実した時間を持たせていただき、本当に嬉しいことで御座いました。わたくしも86歳になりまして、特に今年一年は心臓の動悸が激しく、今日もやっと出て来たという感じで御座います。続けてお話が出来る状態ではありませんので姪の猪俣祐子に代読させていただきたいと思います。このような形でのご挨拶で申し訳ありません。本日は本当にありがとうございました。