飛鳥田さんとわたし

第7回田村明の市民論を読む(田村明読書会)

田村明「市長・飛鳥田さんとわたし」地方自治通信170号、PP39-42,地方自治センター1984.1

 

実施の日時と場所:(2024年9月3日(火)15:00~17:00横浜市役所1階横浜市市民協働推進センター大会議室

参加者:4名

 

飛鳥田一雄さんを田村明さんは叱った。

本論は当時の社会党委員長だった飛鳥田さんへの手紙のような立ち位置の文章であって、私には田村さんはおなかの底から怒り飛鳥田さんを叱っているように思えた。1984(昭和59)年飛鳥田さんは社会党委員長を辞め、それを機に政界を引退している。その年の1月5日発行の月刊誌に載せたものだ。

もちろん田村さんは飛鳥田さんとの出会いに感謝し、飛鳥田一雄という自治体首長と一緒に仕事ができた奇跡を喜んでいるのだが、その反面で、国政への復帰してからの飛鳥田さんは「市民の都市も見えなくなったとしか言いようがない。」(3頁目)と嘆いてみせている。

飛鳥田さんと一緒に歩んだ横浜づくりがわが国政策モデルとしての兆しがあっただけに、その片割れの役目を担っていた田村さんは残念でならなかったのではないか。

当時の田村さんは法政大学でまちづくりを講じている。

 

次回は9月17日(火)15:00~17:00 会場:横浜市市民活動協働推進センター(市庁舎1F)開催。

予定資料は飛鳥田一雄著「革新市政の展望:横浜市政四年間の記録」(社会新報),1967。

この資料はホームページ(田村明関係著書)に掲載しますので、ダウンロードしてください。

なお、第7回から本会の愛称を「田村明読書会」としました。

 

(檜槇貢)