田村明読書会第19回・岡﨑昌之さんをお招きして

岡﨑昌之「まちづくり再考:現場から学ぶ地域自立への道しるべ」(ぎょうせい)2020.1を元に、地域におけるまちづくりの歴史と自治体学会の動きについて語っていただきました。2時間半に及ぶお話は後日、テープ起こしをして公開します。

実施の日時と場所:(2025年4月14日(月)15:00~17:30 横浜市市民活動協働推進センター(市庁舎1F)

参加者:岡﨑昌之氏(法政大学名誉教授・元自治体学会代表運営委員)以下5名

 

「まちづくり」とは、全国標準の地域づくりを突破し、埋もれさせていた地域の「たからもの」を基本においた地域価値を創造する活動である。岡﨑昌之さんが語って「まちづくり」はその説明に終始した。

 

岡﨑さんが語ったまちづくりは、近代化のベールで包み隠していた地域社会の動きを表の世界に引き出す活動だった。それが私の感想である。北海道池田町のワイン醸造、大分県大山町のNPC運動、町田市23万人個展、湯布院、隠岐、沖縄シマおこし、内子町の重伝建地区・・・。どれも官(政府から発した)世界のものではない。時を超えて地域社会が培った「共の世界」。全国標準の世界では到達できないものだった。ここで語られたまちづくりはまさに官主導による地域づくり文化の革新だった。

 

田村明は横浜市における六大事業を提案し、地域づくり革新のまちづくりを語り市民の政府を提起した。田村明はここでいうまちづくりを実現できる自治体と自治体職員を構想していたのではないか。市民政府にのせた期待である。岡崎さんによる60年に及ぶまちづくりの歴史を学びながら、そう思った。

 

次回は2015年5月6日(火)15:00~17:00に開催。田村明『『「市民の政府」論:「都市の時代」の自治体学』(生活社)2006.8第4章、第5章」

 会場:横浜市市民活動協働推進センター(市庁舎1F)。

(檜槇貢)