家族
・第1回研究会における田村千尋氏の講演記録は こちら
A Family History by Chihiro Tamura 田村家家族史(英語版)母親・忠幸・義也・千尋
田村家の家族達を纏めた。今回は著者、千尋から見た母親、忠子と子供達、忠幸、義也像そして、自分千尋の半生である。忠幸のことはもう少し彼の仕事ぶりも書きたかったが残念ながらそのような資料がない。しかし、我らの祖父、吉田亀太郎を930ページに及ぶ大作の「吉田亀太郎追憶集」を纏めた。彼の心の奥にある家族への思いを記録したかった。義也は岩波書店での編集者としての立場を貫き、また。田村明の最大の理解者だった事を記したい。退職後も装丁者、田村義也として1400冊の本の表紙を飾り、中に書かれた内容に相応しい装丁を義也流に作り続けた。その半生は日本の文人達との交流で磨かれ、自らの唯一の著書、「のの字物語」に結晶化されている。しかし、学徒動員や特攻船舶要員だったこと、兵役での日記と自ら創刊した「家庭新聞」の文面から苦悩と生きることの意味を探る彼の意志が綴られていたことは、忘れそうになる戦争体験とくみあわせ、どうしても残しておきたかった。この際、千尋、自分のことも書くべき、と考え、多少、書きすぎたかもしれないが英語の世界に入り込んで主張的に纏める唯一の機会として化学者だった自分を残した。
田村家家族史
田村千尋氏(田村明実弟)による田村家の家族史です。詳細な記述により、当時としてユニークな家族像と温かな家族愛が感じられます。
本NPO法人理事長である田村千尋氏が、家族について英文で書かれた小論文です。
越文明『田村幸太郎の人間学-明との比較で』
越文明氏による田村明の父親である田村幸太郎に関する研究論文です。2019年5月10日にNPO研究会で講演されました。なお、越文明氏は、田村明が創設した東京の「現代まちづくり塾」の会員です。
田村明による故田村義也への追悼文
田村義也と藤森照信との意外な接点
読売新聞に連載されている建築史家藤森照信の自叙伝に田村家の次男坊である岩波書店編集長の田村義也が突然飛び出してきた。田村義也は田村明に多大な影響を与えた「議論好きな兄貴」で、岩波書店『世界』編集長を務めた。弱者への眼をもつ優れた編集者で、同時にユニークな装丁家でもあった。藤森は近代建築史を研究し、かつ自然派の建築を設計するユニークな存在である。